白魔術とは
白魔術は普遍なる超宇宙意識(神・生命の樹)を解き明かし
人間の願望を宇宙の事象に適合させることによって
願いを手にする秘法として伝承されています。
人間の意志を普遍である超宇宙意識(神・生命の樹)のチカラを借りることで
何らかの変化を意図的に与える技法と、
叡智を体系化させ高次元のエネルギーにより現世に影響を与える事で
叶えたい願い。の現象化を引き寄せるのが白魔術となります。
古代より幸せを願うために行われてきた白魔術は、
心より誠実な願いであれば、願いを叶える力、
本当の幸せになる力を人々に与えてきました。
幸せになりたい願いを神・生命の樹のチカラを借りて、
高次のエネルギーを触発させていくことで願いを叶える力を呼び込みます。
過去を基準とした未来の運命を固定化させてしまう必要はありません。
これから始まる時間と、未来の時間へ意識を傾けながら高次の力を借りて、
未来を創り上げていきます。
この白魔術は、クリスチャンカバラといって、西洋魔術の原点となります。ユダヤカバラをキリスト教に応用し、生命の樹の活用を中心に成り立っています。生命の樹は、宇宙・世界の創造を聖性の10段階にわたる流出の過程と考え、その聖性の最終的な形がこの物質世界であると解釈をします。この過程は10個の「球」と22本の「小径」から構成される生命の樹(セフィロト)と呼ばれる象徴図で示され、その部分部分に神格の属性が反映されています。クリスチャンカバラは、邪念、邪心などを取り除き、感謝と守護と願望達成を願う神聖な魔術です。
もう少し専門的な説明にすると、クリスチャンカバラ的観点からでは、願者が物質界からアストラル形成界領域と同調し、その領域で何らかの影響を確立する作業が魔術であり、この形成界に打ち立てた影響が流出の概念によって、現世の世界へと降りて来たものが魔術の作用です。
生命の樹で考えると、マルクト(物質界)からイェソド(アストラル界・霊界)の領域へと同調し、更にはホド(内的存在の具現)の領域へと行き、ホド(内的存在の具現)において形を形成して、その形にそれに照応するネツァク(豊穣の象徴)の力を呼び込み、ホド(内的存在の具現)の形とネツァク(豊穣の象徴)の力とが結び付いたものを使って、イェソド(アストラル界・霊界)の領域に影響を確立させる事が魔術であり、マルクトへの流出がイェソド(アストラル界・霊界)からの波及による効果であると言えます。これは別の言葉を使って書くと、無意識の領域(イェソド)(アストラル界・霊界)に影響を打ち立てるのが魔術であり、意識(マルクト)(物質界)へと昇ってくる無意識からの波が魔術の作用であると言う事になります。そして、ホド(内的存在の具現)の形にネツァク(豊穣の象徴)の力を呼び込む作業は視覚化作業(作り出した像に心的内容を吹き込む作業、像に命を吹き込む作業)と変わりがないと言っても差し支えのないものであり、ホド(内的存在の具現)の形にネツァクの力が定着したものは視覚化イメージ像と心的内容とが結び付いたもの、生きた象徴です。また、聖別された物質的象徴物はホド(内的存在の具現)の形にネツァク(豊穣の象徴)の力が既に結び付いているものの象徴です。この形を作りそこに力を固定する作業が魔術の仕組みで、それが現世の世界へ力と影響を及ぼします。
生命の樹
生命の樹と、セフィロトの樹は同じと解釈されるようになり、神秘思想のカバラ奥義においてさまざまな解釈がされました。近代以降の西洋魔術、黄金の夜明け団などでは生命の樹をタロットカードと結びつけます。10個のセフィラと22個の小径(パス)を体系化し、宇宙を支配する法則を表したものです。人が次元を登り、神へと至るための手法、過程とも言えます。カバラとは、受け取り、伝承という意味で、根底には神秘的な知識や知恵は、個人が見つけ出すものではなく、神から与えられるものという思想です。
生命の樹の起源は「未顕現の三者」にあり、「アイン(無)」、「アイン・ソフ(無限)」、「アイン・ソフ・アウル(無限光)」のとなります。「アイン・ソフ・アウル(無限光)」から一つのセフィラ(球)が産まれ、その最初のセフィラから2番目のセフィラが流出、2番目のセフィラから3番目のセフィラが流出...と言ったように10番目のセフィラまで流出が続いて出来上がったのが「セフィロト(生命の樹)」になります。
魔術的にいうと、生命の樹は、神による生命・宇宙の設計図のようなもので、魔術師は、高次元に登り、神のチカラを借りて、現世より上に想像図を描くことで、現世へ影響を与えます。
生命の樹の10個のセフィラの名は、古代ヘブライ語です。
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ケテル(Kether、王冠)
第1のセフィラ
思考や創造。最も高い次元
色ホワイト、ダイアモンド、海王星
原初動。王の横顔
神名エヘイエー
天使メタトロン
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コクマー(Cochma、知恵と訳される)
第2のセフィラ
色グレー、トルコ石、天王星
恒星の天球。至高の父。男性原理を象徴。
神名ヨッド。
守護天使ラツィエル
↓
ビナー(Binah、理解)
第3のセフィラ
色ブラック、真珠、鉛、土星
至高の母、女性原理を象徴。成熟した女性。
神名はエロヒム。
守護天使ザフキエル
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ケセド(Chesed、慈悲)(ゲドゥラ偉大)
第4のセフィラ。
色ブルー、スズ、正四面体、サファイア、木星
王座に座った王
神名エル
守護天使ザドキエル
↓
ゲブラー(Geburah、峻厳)
第5のセフィラ
色赤、五角形、鉄、ルビー、火星
天空の医師。
神名エロヒム・ギボール
守護天使カマエル
↓
ティファレト(Tiphereth、美)
第6のセフィラ。
色イエロー、金、太陽
神名エロハ。
守護天使ミカエル。
↓
ネツァク(Netzach、勝利)
第7のセフィラ
色エメラルドグリーン、銅、エメラルド、金星
全裸の女性
神名アドナイ・ツァバオト。
守護天使ハニエル。
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ホド(Hod、栄光と訳される)
第8のセフィラ。
色オレンジ、金属は水銀、惑星は水星を象徴する。
神名エロヒム・ツァバオト。
守護天使ラファエル。
↓
イェソド(Yesod、基礎と訳される)
第9のセフィラ
アストラル界
色はパープル、銀、月
裸の男性。
神名シャダイ・エル・カイ。
守護天使ガブリエル。
↓
マルクト(Malchut、王国と訳される)
第10のセフィラ。
現世、いまいる物質的世界。
色レモン・オリーブ・あずき・ブラックの4色、水晶、地球
王座に座った若い女性。
神名アドナイ・メレク。
守護天使サンダルフォン(メタトロン)
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ダアト(Daath、知識と訳される)
隠れたセフィラ。
天王星
他のセフィラとは次元が異なる。
ダアトは生命の樹の深淵の上に存在し、
他のセフィラの完全体・共有体
隠された意味は「神の真意」
悟り、気づき、神が普遍的な物に隠した
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